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庵治石割肌

庵治石とは

日本三大石材産地の1つ香川県高松市の庵治町・牟礼町でのみ採掘される「庵治石」。その特徴として、きめの細かな地肌です。花崗岩の主成分は石英、長石、雲母ですが、庵治石はこれら一つひとつの結晶が小さく、細粒黒雲母花崗岩に分類されます。

細目(こまめ)は小さな黒雲母の数が多く、磨けば青黒い細かな紺(こん)がすりのようになります。その上、最大の特徴の「斑(ふ)が浮く」という現象があります。これは指先で押さえて、湿り気、潤いを与えたようなまだら模様のあることで、石の全面が二重のかすり模様を見せてくれます。

庵治(庵治石)

庵治石割肌
庵治町の場所

岡崎

真壁

庵治石の歴史

平安時代後期、京都の石清水八幡宮に、当時その領地となっていた牟礼庄 から庵治石が運び込まれ、再建に使われました。このことから、現在に到るまで約1,000年にわたって庵治石は採掘され続けてきたと考えられます。そして、本格的に採掘され始め、1588年に高松城築城から使用されたと言われています。庵治石の製品第一号は、1643年に松平頼重が讃岐高松藩に入封したときに製作され、1674年に製作された庵治石製灯籠も確認されております。

庵治石の特長

庵治石細目黒口

潤いを与えたようなまだら模様の光沢「斑(ふ)」が浮き出ている

庵治石目は、細かく青みを帯びた細目(こまめ)と石目が粗く淡い他合いの中目(ちゅうめ)の2種類があります。細目の中には、斑(ふ)模様がふわりと浮きあがるものがあります。
この「斑が浮く」という現象は庵治石だけの現象です。

​硬くてねばりけがある・吸水性が低く風化の変質に強い

結晶が緻密に繋がり、硬くてねばりがあります。さらに加工が難しい上、吸水性が低く風化・変質に強いのが特徴です。そして、原石を切削時に中からキズが出たり、研磨後に印象が
変わることも多くあります。
墓石として製品化されるのは、厳選されたごくわずかな原石だけになります。

庵治石割肌

割り肌

庵治石の素材感や質感、自然そのものの美しさを
表現する「割肌」また、重厚感や高級感、迫力を
感じられます。そして自然にしか創造し得ない美しさがあります。

庵治石磨きダイアモンド

磨き

艶のある美しい鏡面仕上げ「磨き」
8工程の砥石研磨によって鏡の様に澄んだ艶、経年変化への強い耐候性が得られます。

庵治石の石目

庵治石は石目の細かさから、細目(こまめ)・中目(ちゅうめ)と言われております。

庵治石細目

庵治石細目

結晶が細かいため、石目が細かく「斑が浮く」   という現象が見られます。
庵治石の中で最も高級とされる石です。

庵治石中目

庵治石中目

細目に比べて石目が大きく、色が明るくて
美しい白さがあります。

もちろん、細目と同じく「斑」が浮きます。

大丁場 庵治石

庵治大丁場

世界最高峰 古くは平安時代からその価値を認められていた庵治石。なかでも、大丁場の庵治石 は世界最高峰の銘石です。大丁場は、藩政時代に高松藩の石を切り出していた御用丁場で、庵治石産地の幾つかの丁場群の中で最も埋蔵量が多く、最高品質の庵治石が
採れると言われています。その原石の中からさらに選び抜いた良質なものだけを安定して供給し続けています。

優れた採石技術と加工技術が融合して作られる庵治石。鍛え抜かれた名工の技によって新しい息吹を加えられて銘石になるのです。

庵治大丁場の会 世界に誇る最高峰 庵治石の郷より抜粋 発行:2009年6月

庵治町牟礼町
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